買いもの帰りにみる浜の海は
いつもかならず打ち寄せている

ここにいないときも
みていないときも
⽬の閉じられているときでも
かわりなく波は
動いているのだろうか

だれもいないとき
海は海であることをやめて
ただ真っ⻘な平たい怠け者となって
⼀息、ついているのかもしれない

『おやすみのうみ』