2022.04.17

風に吹かれ

落ちた枝先の

火が

 

赤いままの姿で

地に灯っている

 

森は

季節を燃やし

皮膚を換える

 

生まれたばかりの

緑の裸

 

重なり

湿り

匂い立つ

楠の

 

ともしびの香は

足元より

焚きあがってくる