港の⾬やどり 2021.07.18 まいにちここにぶらさがれ折れたってまた直してやるから 底引き網をかける竿に浜の⼦たちが⼲烏賊になって何匹も横に連なる いま、サウナをでたところよ暴れん坊将軍みたか 波間を駆ける⾺のギャロップだれもいない昼の居間が蘇る ⼩⾬のふる⾼い空には岩燕の群れだ雲から下がる⻑い⾬脚が夏にそだつ⿂たちの上をひたひた歩く ほら、よこむいてちょっとずつ⼿をうごかしてまいにちここにぶらさがれ いくら折ってもまた直る竿にぶらさがれぶらさがれ うみはしずかに夜にみちる ←前の詩を読む 次の詩を読む→