げんさん

2022.01.18

横にそっと⽴ったひとが

げんさんのようなきがして

陽の眩しさに顔が紛れて

ときどき流れる影の合間からしか

表情はみえない

けれども

気配があって

横⽬で⾒上げようとするけれど

その瞬間に扉は開いて

げんさんは

違う駅に降りて⾏くのだった